理事長あいさつ

企業組合ごめんシャモ研究会
理事長 立花智幸

私たちの住む南国市は、豊かな森林資源や広大な田畑に恵まれ、古くから林業や農業が盛んで漁業も行なわれてきました。

また、高知龍馬空港や特急電車の止まる「JRごめん駅」、そして高速道路の南国ICなどがあり、交通の要衝ともなっています。一方、紀貫之や長宗我部元親の居城跡など歴史的資源にも恵まれた地域でもあります。

2008年に、「南国市を元気にしたい」「子供たちに誇れる街にしたい!」との思いで市内の有志6名が集まり活動をスタートしました。

皆でいろいろアイデアを出し合っているうちに、「誇るべき歴史」と全国トップレベルの日照時間で育った「豊かな野菜」を組み合わせることによって、南国市の元気を創造していってはという意見が出たのです。

「歴史」と「食べ物」というキーワードに合致する物として、坂本龍馬が非業の死を遂げた晩に、中岡慎太郎と食べるべく用意をさせていたが食べることができなかった「シャモ鍋」に注目しました。

坂本家先祖の墓がある南国市才谷地区では、以前から龍馬の命日に「シャモ鍋」をつくり供養してきた歴史もありました。龍馬の好物で最期の晩に食べ損ねた「シャモ」と、「南国市産の野菜」で「シャモ鍋」を坂本家発祥の地才谷がある南国市でたくさんの皆さんに食べてもらうようにしよう。「よし、これで南国市を元気にしよう」ということで、2009年7月に『ごめんシャモ研究会』を発足させたのです。

しかしながら、シャモの飼育は一般の鶏に比べ非常に手間暇が掛かることもあって、シャモ肉は、一般的に流通していませんでした。そのため、シャモを飼育することから始めなければなりませんでした。

高知県では、昔から庭先で鶏を飼っている文化がありました。そこで、「昔の土佐の風景を取り戻そう」と、まず南国市内の農家に協力してもらって平飼いでシャモの飼育を始め、シャモの餌にも農家から出る野菜屑や、飼料米などを配合し、『農家の庭先から始まる生産の循環システム』を目指し生産を開始しました。

地元で育てたシャモと地元で取れた野菜をふんだんに使った「シャモ鍋」は各種イベントで高評価を得、2010年1月には埼玉県和光市で開かれた「第六回 彩の国全国鍋合戦」に初出場し、みごとに初優勝を勝ち取ったのです。このことで、「シャモ鍋」の名は県内外に広く周知することができました。

また、現在、南国市内の飲食店19店舗の協力をいただき『シャモ鍋社中』を結成し、南国市に来ればシャモ鍋・シャモ料理が食べられるような事業展開を行ってきました。その後、高知市や東京でのシャモ料理を提供してくれるお店も徐々に増えてきております。高知県といえば「カツオだけではなく、シャモもあるね。」と、観光客の皆様に思って頂けるようにすることが私たちの目標です。

全国の皆様、私たちがこだわって育てた『ごめんケンカシャモ』をつかったシャモ料理を食べに、土佐の高知の「南国市」へ遊びに来てください。「待ちゆうぜよ!」

組合概要

■名 称  企業組合ごめんシャモ研究会
■代表者  代表理事 立花 智幸
■担当者  事務局 前田 綾
■所在地  高知県南国市後免町3-1-7
■設 立  平成24年4月
      (グループ結成は平成21年7月)
■資本金  200万円
■事業内容 (1)シャモの飼育
     (2)食鳥処理事業
     (3)シャモ肉・加工品・販売
     (4)シャモ料理専門店(ひろめ市場)
■ 取引銀行 四国銀行 南国支店
■ 加盟団体 南国市商工会、
      (一社)南国市観光協会
      高知県中小企業団体中央会
      (公社)南国法人会